禁煙日記〜チャンピックス体験談〜
禁煙日記
禁煙日記
禁煙日記は日記ですので日記調の取るに足らない内容となっていますが、禁煙達成の為の気の持ち方や行動のとり方など、取るに足らなくない内容も稀に含まれているかもしれません。
今まさに禁煙に取り組まれている方への心の支えとなればと思っています。
チャンピックス服用開始〜完全禁煙開始までの喫煙本数と体重は以下の通りでした。
喫煙本数 | 体重 | |
完全禁煙7日前 | 20 | – |
完全禁煙6日前 | 16 | – |
完全禁煙5日前 | 14 | 72.2 |
完全禁煙4日前 | 9 | – |
完全禁煙3日前 | 7 | 72.5 |
完全禁煙2日前 | 3 | – |
完全禁煙1日前 | 4 | – |
チャンピックス服用開始1週目は、タバコを吸ってもいいことになっています。
その制度に甘えて、完全禁煙開始までにタバコをやめる気は一切なく、ちょっとずつ喫煙本数を減らせればいいかな程度に考えていました。
しかし意外や意外、喫煙本数は順調に減っていきました。
この時期は、チャンピックスという薬がなぜ最初の1週間はタバコを吸っても良いことになっているかに気づく事がとても大切です。
普段の生活では目標を立てることはあまりない私ですが、日々の目標を設定することにしました。
自分には禁煙など到底できるとは思っておらず、禁煙に関しては相当シビアになっていたのです。
また、目標を立てれば、毎日に達成感が得られる機会を作る事ができます。
タバコが吸えなくなるのですから、そんな小さな喜びにでも頼らなければやっていけないと思ったのです。
チャンピックス服用開始当日に、向こう1週間の目標を次のように設定しました。
私にとって、喫煙本数を20本以下に抑えることは数年ぶりであり、簡単なものではありません。
しかし、1週間後には0本にしなければならないので、現在の喫煙本数(30〜40本)からの減煙では間に合わないと思い、上記のような目標設定としました。
チャンピックス服用開始3日間は、チャンピックス0.5mgを朝昼晩のいつでもいいので食後に1錠だけ服用します。
これから服用量が倍々に増えていきますので、今は体に薬を慣らせていく時期なのだと理解しました。
晩に飲んで、寝ている時に薬が効いていても意味がない気がしたので、必ず朝に服用することにしました。
しっかり起きている時に、チャンピックスがどれほどの効果があるかを体感したかったのです。
喫煙本数は順調に減らせていましたが、チャンピックスを飲んでも特に変化を感じていないので、この成果は薬の効果によるものでもないような気がしました。
減煙自体が初めてですが、減らそうと思えば減らせることがわかりました。
チャンピックス服用開始4日目からは、0.5mg錠を朝晩の2回に増量します。
以前は0.5mg錠を1日1回服用していましたので、服用量が2倍に増えたということですね。
ここから体調に変化が訪れました。
タバコが美味しく感じなくなるのです。
明らかにタバコが美味しくありません。
特別不味いというわけではないのですが、「煙を吸っているだけ」という感覚に近いでしょうか。
タバコを吸いたいという欲求はあるのですが、タバコを吸ってもそれが満たされないのです。
そういえば、イライラしてません。
イライラしてないから、ニコチンが切れている訳ではありません。
ニコチンが切れていなければ、タバコを吸う必要がありません。
タバコを吸ったとしても、充足感はありません。
では私は何のためにタバコを吸っているのでしょうか?
それはタバコが吸いたいからです。
しかしニコチン切れでイライラしてるわけではないので、タバコを吸う必要がないのでは?
すごく不思議な感覚です。
タバコを吸っても解決にならないし、一応禁煙活動を始めてしまったので、もう吸わないようにしようと思いました。
しかし時間が経つとまた吸いたくなります。
吸っても美味しくありません。
もう吸わないようにしようと思う。
その繰り返しです。
長年にわたりタバコと共に歩み続けてきた習慣は簡単には変えることはできないのですね。
美味しくなかろうが、充足感がなかろうが、タバコを吸うことは喫煙者の日常なのです。
禁煙の難しさとはこういうことなのだと痛感しました。
どうにも落ち着かない気分なので、この日からガムを噛み始めることにしました。
チャンピックス服用開始1週間はタバコを吸ってもいいという制度は、タバコが美味しくないということを脳に覚えさせるためのものなのだと感じました。
この前日の喫煙本数は7本でした。
完全禁煙にスムーズに移行できるように、「昨日よりは喫煙本数を減らす」ことを目標にしてはいましたが、ここまで順調に減らせるとは思っていませんでした。
もともと、過去一度も減煙・禁煙を試みたことのない私でしたので、それだけでもある種の達成感はありました。
朝の時点で、今日の喫煙本数は朝昼晩の食後の計3本だけにしようと決めました。
実際にはもう完全禁煙を始められる気はしているのですが、急ぐことはありません。
チャンピックス服用開始1週目はタバコを吸ってもいいのです。
残された時間を楽しみたい気持ちもあるのです。
食後に吸うタバコが何よりの至福でしたから、完全禁煙を開始する前の思い出として欠かしたくなかったのです。
しかし食後のタバコはおいしくなく、もう思い出作りすら出来ない状況になってしまったのだという事を知りました。
ガムを噛んで気を紛らわせることで、なんとか予定通り喫煙本数は3本のみで1日を終える事が出来ました。
明日から完全禁煙が始まります。
ここまで日に日に喫煙本数を減らしてきた私ですが、これ以上減らすとどこか一箇所で食後の一本が吸えないことになってしまうことに気づきました。
これは誤算でしたが、明日から完全禁煙が始まりますし、今日が最後の猶予です。
今日も朝昼晩の3本だけにしようと決めました。
むしろ、最後の3本をしっかり吸ってやろうと思いました。
もう本当にタバコとお別れだと思うと、一本一本を存分に味わいたくなるものです。
しかし、どんなに味わおうとしてもおいしくありません。
おいしくないことはわかっていました。この1週間で存分に身に染みています。
ここで美味しいと感じてしまったら禁煙など到底できないのでしょう。
チャンピックス様々です。
就寝前に、予定していなかった最後の一本を吸いました。
禁煙活動を開始してから初めて予定が崩れました。
吸いたくてたまらなかったのではありません。
目標として課した夕食後の一本が最後になってしまうことが、しゃくに触ったのです。
言い訳に聞こえてしまうでしょうし、実際言い訳でないとは言えないのですが、「それほどタバコを渇望していないからこそ、吸うことには問題がない」という訳のわからない理屈を組み立て、最後の一本を吸いました。
つまりは目標など忘れて、この10数年そうしてきたように、当然のように就寝前の一本を吸って、本当のお別れにしたくなったのです。
全ての愛煙家は、タバコを吸うことに対してなんだかんだ理由をつけて正当化する事が得意なのです。
無味乾燥な煙を吐く作業も今日で終わりです。
タバコを吸うことによる充足感はありません。
ニコチン不足によるイライラもありません。
穏やかな切ない気持ちで眠りにつきました。
完全禁煙1週目〜葛藤〜
禁煙日記〜チャンピックス体験談〜
-このサイトの記事を書いている人-
・名前 : 禁煙マスター
・禁煙歴:1744日目
・喫煙していた年数 : 12年(〜2020年3月)
・愛煙していた銘柄 : セブンスターボックス14mg
・喫煙していた本数 : 30〜40本 / 日
・職業 : webエンジニア
部屋の中でもタバコを吸っていた昭和カタギ。
寝起きにタバコ、食後にタバコ、仕事の合間にタバコ、寝る前にタバコ。
日々の生活の一段落を常に共にしたタバコ。
いつか来るであろう医師からの本気の「タバコをやめてください」に備え、思い立ったその日に軽い気持ちで禁煙を開始する。
禁煙に関する情報を漁っているうち、喫煙は脳科学的に人生をつまらなくしているという結論に至り、禁煙を強く決意。
本人の意思に反してタバコをやめざるをえない時というのは、健康に大きな問題を抱えた時であるはずです。
そんな心身ともに弱っている時に、大好きなタバコをそう簡単にやめられるでしょうか。いや、やめられない。
健康状態に問題がないときに禁煙することが一番楽なのだと気づきました。
タバコは健康なうちにやめておけばいいのです。