禁煙日記〜チャンピックス体験談〜
禁煙日記
禁煙日記
禁煙日記は日記ですので日記調の取るに足らない内容となっていますが、禁煙達成の為の気の持ち方や行動のとり方など、取るに足らなくない内容も稀に含まれているかもしれません。
今まさに禁煙に取り組まれている方への心の支えとなればと思っています。
完全禁煙1週目の喫煙本数と体重は以下の通りでした。
喫煙本数 | 体重 | |
完全禁煙1日目 | 0 | – |
完全禁煙2日目 | 0 | – |
完全禁煙3日目 | 0 | 72.5 |
完全禁煙4日目 | 0 | – |
完全禁煙5日目 | 0 | 73.4 |
完全禁煙6日目 | 0 | 73.6 |
完全禁煙7日目 | 0 | – |
何本かは吸ってしまうと予想していたのですが、なんとか0本で乗り切ることができました。
最もつらいと言われる第1週目を乗り切ったことは大きな自信となり、これからの禁煙生活も耐え抜けるような気がしてきました。
それは完全禁煙開始直後の数日で見つけていった、自分なりの禁煙の乗り切り方があってこそだったと思います。
完全禁煙開始直後の3日間が特につらいので、これから禁煙に挑戦される方には、ぜひその期間がお休みの日にあたるように調整されたうえでチャンピックスを服用開始されることをおすすめします。(チャンピックス服用開始8日目が完全禁煙1日目にあたります)
今日から完全禁煙開始ですが、朝起きてまずタバコに手を伸ばしました。
タバコが吸いたいのではありません。
いや、吸いたいといえば吸いたいのですが、吸いたいか吸いたくないかはここでは重要ではありません。
と言うのも、特に何も考えていないのに、手が勝手にタバコを探して動いてしまうのです。
タバコを吸い続けた12年で、ずいぶん手癖が悪くなってしまっていたのですね。
習慣というものは本当に恐ろしいものです。
とにかくもう今日からはタバコを吸うわけにはいきませんので、タバコを捨てようと思います。
ライターも灰皿も、もはや不要です。
とはいえ、捨てることに対して多大なる葛藤を感じています。
手元に置いておけば、きっと吸ってしまうでしょう。
ここまでの1週間、完全禁煙ではないにしても、自分なりに減煙を頑張ってきた自負はあります。
その努力を無駄にすることは避けたいですし、もう今日からは完全禁煙なのです。
タバコが手元にあること自体がおかしいのです。
タバコがなければタバコを吸わなくて済むのです。
考えれば自問自答の連続となるので、考えることをやめましょう。
今私がおかれている状況下では、捨てるしかないのです。
家のゴミ箱に捨てただけだと気になってしまったので、一度捨てたタバコを回収し、改めて外のごみ収集所へ捨てに行きました。
今日からはチャンピックス1mgを朝晩1錠ずつの服用となります。
昨日までは0.5mgでしたので、服用量が2倍になりました。
今後はもう薬の増量はなく、このペースで欠かさずに飲み続けることとなります。
今日から完全禁煙ですから、食後の一服も許されません。
しかし朝食後、すぐにタバコが吸いたくなりました。
食後にタバコを吸わないというのは、私にとって12年ぶりのことです。
食後というのはタバコを吸うための時間なのです。
しかし、タバコを吸うわけにはいきません。
では私は食後をどう過ごせば良いのでしょう?
いてもたってもいられない感覚に陥りました。
すぐにチャンピックスを服用し、すぐにガムを食べます。
ガムを噛んでいれば、なんとか耐えられることがわかりました。
初めてのチャンピックス1mgの服用後、異変が訪れました。
とてつもなく眠いのです。
ただ単に眠いのではなく、気絶しそうになる感覚です。
チャンピックス服用中のお車の運転は危険なのでお控えください。
ものすごく眠いのですが、じっとしていることも気が気でなく、動きたくて仕方ありません。
今日は休みの日ですので、タバコを吸う以外であれば何をするのも自由です。
昼には電車に乗って少し遠くの大好きなラーメンを食べに行きました。
禁煙を頑張っているのですから、その時に食べたいと思ったものを何でも食べていいことにしました。
電車内のような禁煙環境に身を置くと、タバコを吸いたいという欲求が少し抑えられることに気づきました。
私は完全禁煙を開始しましたし、禁煙環境では当然完全禁煙ですし、もうどうあがいても絶対に禁煙なのです。
意図的に禁煙環境に身を置くことは、禁煙の助けになるのかもしれません。
家に帰って来ましたが、まだまだ時間があります。
何をすればいいのでしょう。
大量に時間を持て余してしまっています。
電車での数時間の外出がなかったらと思うとまた悲惨です。
時間を消費しないと、1日が終わらないということに気づきました。
禁煙開始直後に絶対に避けたいと思っていたのは仕事のストレスであり、そのためには休むしかありませんでした。
しかし休んでしまうと、長時間タバコを吸っておらずいてもたってもいられない感覚を持ち続けながら、時間の経過と戦わなければならないのです。
副作用の眠気は未だに強烈に残っているので、これを利用して寝ることにしました。
寝るとあっという間に苦もなく時間を消費する事が出来ますので、今の私にとってこの副作用は歓迎すべきものだったのです。
起きたらもう夜になっていました。
あと数時間でタバコを1日吸わなかったという実績を作る事ができます。
いつものように適当に時間を過ごし、生来の寝つきがとても良い性質に感謝しつつ早めに就寝しました。
気絶するような眠気の副作用は夜には感じておらず、特に眠かった訳でもありませんが、早めに寝てしまえば1日を終える事ができます。
衝動的にタバコを買いに行って吸ってしまうという可能性もなくはないので、寝てしまうが吉なのです。
そうして、なんとか1日を乗り切る事ができました。
完全禁煙初日だけあり、強烈な口寂しさ、落ち着かなさ、手持ち無沙汰さ、を常に感じ続けながらも、禁煙の最大の敵は時間なのだと学んだ1日となりました。
完全禁煙1日目は、ただ泥臭く時間を消費することでなんとか乗り切りました。
泥臭かったとしても、タバコを1日吸わない事を達成した事は事実ですので構いやしないのです。
そして、今日の自分は昨日までの自分とは決定的に違います。
というのも、タバコを1日吸わない事が1回でもできたのですから、毎日それを繰り返していけば禁煙が達成できるということなのです。
昨日は漠然と禁煙に立ち向かうしかなかったのですが、今日からは明確な指針と共に禁煙に立ち向かえるのです。
そんな前向きな気持ちで2日目が始まりました。
今日も休みの日なので、何をするのも自由です。
昨日と変わらず強烈な口寂しさ、落ち着かなさ、手持ち無沙汰さを感じており、いてもたってもいられません。
とりあえずガムを口にします。
また好きなものを食べに行こうか。
しかし今日もそのパターンで過ごしてしまうと、その過ごし方でなければ禁煙できない自分なのだという気になってしまいかねません。
また、禁煙は一般に体重増加を招きます。
禁煙による体重増加は80%の人に見られます。しかし、体重増加の平均は2㎏前後にとどまっており、禁煙が落ち着くと体重増加は停止し、ほとんどは減少に転じるといわれています。
https://www.sonykenpo.or.jp/member/health/nonsmoking/nonsmoking_mame16.html
好きなものを何でも食べて良いことにしてしまっていますから、体重が減少に転ずるとは思えません。
禁煙が成功するなら太ってもいいと思っているのですが、わざわざ太りたいとは思っていません。
とりあえず朝食前にランニングをすることにしました。
好きなものはなんでも食べつつ、できる限り運動もし、時間とカロリーを消費することで1日を乗り切ろうと思ったわけです。
ランニングは数年ぶりのことなので、走り続けるのではなくウォーキングも挟むようにしながら1時間程度行いました。
そこそこ頑張ったのに1時間しか消費できていません。
しかしこの1時間はタバコへ意識が向くことがほとんどなく、落ち着かなさを感じることもなく、禁煙していることをほぼほぼ忘れて過ごす事ができました。
禁煙の補助として運動がとても効果的であることがわかり、これからも継続していこうと決めました。
さて、現実的な問題として1時間しか消費できてないことは重大なのですが、とりあえず朝食をとり、チャンピックスを飲み、ガムを噛みます。
しばらくすると、ありがたいことに今日も強烈な眠気の副作用が来ましたので、昼寝して時間を稼ぐこととしました。
目覚めると夕方前でした。
まだまだ1日は終わってくれません。どうやってやり過ごしましょう。
掃除をすることにしました。
久々のランニングで体が疲れていますが、掃除程度なら問題ありません。
とにかく体を動かしたいのです。
ランニングと比較すると、掃除はそれほどまでに落ち着かなさの解消とはならないことがわかりました。
しかし、何もしていないよりははるかに楽に過ごせることも事実です。
入念に、数時間程度かけてしっかり掃除を行いました。
夜には友人と飲みに行きました。
チャンピックスに限らず、薬とアルコールを同時に摂取することは決して良いことではありませんので、真似しないでください。
一般に、アルコールが入るとタバコが吸いたくなる傾向がある方が多いように思われるのですが、幸い私には全くそれがありません。
常時タバコが吸いたいので、アルコールが入っているかどうかが関係ないのでしょう。
ヘビースモーカーも捨てたもんじゃありませんね。
周辺のお客さんでタバコを吸っている方がおり、吸っている姿もタバコのにおいもとても気になります。
気兼ねなくタバコを吸っている姿が羨ましく見えます。
しかし、私はここまで頑張ってきました。ここで吸ってしまったら元も子もありません。
今までの努力を無駄にしないよう、視界に入れないことで対処しました。
タバコの匂いがとても臭く感じられます。
私の鼻の機能が回復しているのでしょうか?私の鼻がタバコ臭くなくなったのでしょうか?
ともかくタバコってこんなに臭かったのですね。
非喫煙者の皆さま、今まで大変申し訳ありませんでした。
確かに周囲のタバコの存在は気になるのですが、私が困っているのは強烈な落ち着かなさです。
吸いたいといえば吸いたいのですが、タバコを吸うことよりも、この落ち着かなさが解決することを欲しています。
落ち着かないのは昨日からずっとそうですから、周囲にタバコがあるから落ち着かないのではありません。
そう考えると、誰かにタバコを勧めらたとしても断れるだろうという気がしました。
タバコを吸ってももう充足感を得ることができないことはわかっていますしね。
そんなこんなで帰路につき、2日目もなんとか耐え切りました。
タバコが本当に臭いということを学んだ1日となりました。
禁煙は最初の3日間が正念場であると言われます。
成否の分岐点は最初の3日目。失敗者はツラさピークが前倒し傾向にあるので、予め対処方法を決めておくべし
https://www.jnj.co.jp/media-center/press-releases/20160530
3日間が正念場であるのはきっと、体内のニコチンの代謝が影響しているからなのでしょう。
喫煙後48~72時間でニコチンが体から完全に抜ける。
http://kinen-marathon.jp/info/health/health.html
しかし、私はチャンピックスを服用しており、ニコチン切れの症状は全く感じていないほどに抑制されています。
チャンピックスを飲んでいなければ、今私は想像を絶する苦しみを味わっていたはずなのでしょう。
幸いその苦しみはなく、今日も強烈な口寂しさ、落ち着かなさ、手持ち無沙汰さを感じるだけで済んでいますので、なんとか耐え抜きたいと思います。
さて、例によって私は今日もお休みです。
前日に行ったランニングによる強めの筋肉痛が感じられます。
私は数年前にランニングを毎日行う生活をしていた事があるのですが、体に負担がかかりすぎて怪我をしてしまい、1ヶ月間ランニングができなくなってしまった事がありました。
今の私にとって体を動かせなくなってしまうことは死活問題ですので、今日はランニングする事は控えようと思います。
しかし、体を動かしたくて仕方ありません。
とりあえずガムを噛みます。
今日は自転車に乗って、そこそこ遠くにあるお気に入りのお店に食べに行こうと決めました。
サイクリングであれば足にランニングのような衝撃はかからないので怪我の心配はありませんし、しかも到達地点に私の好物があるなんて、これは一石二鳥の名案です。
片道20km弱の距離ですが、それならまあ力尽きることは無いだろうと予測しました。
実際はなかなかの体力消費で、途中に食事の時間を挟んでいることもありますが、帰ってくるまでに3時間以上かかりました。
体力よりも精神力の方が消耗したような気もしています。
さすがにここまで長時間自転車を漕ぐのは飽きを感じますが、体に大きな負担がなく、長時間行える運動という意味ではサイクリングは禁煙のお供に最適でしょう。
ランニングほど禁煙補助効果は高くありませんが、平常時ほどの手持ち無沙汰さは感じずに過ごす事ができました。
帰宅後に、今朝の時点では感じていた副作用の眠気が消えていることに気づきました。
副作用の眠気を利用して眠ることはできないのですが、かなり体が疲れている為、簡単に眠りにつくことができました。
起きたらもう夜でしたので、普段通り適当に時間を過ごして早めに就寝しました。
こうしてこの3日間のほとんどの時間を、食事・睡眠・運動だけで泥臭くやり過ごしましたが、正念場である3日間を乗り越える事ができたのは事実であり、それは大きな自信となりました。
完全禁煙初日達成時も大きな喜びがありましたが、もはやたった1日だけタバコを我慢したのとはわけが違います。
禁煙ごとき、やればできるということを学んだ1日となりました。
ここからは1日ずつ詳細に記していくことをやめようと思います。
というのも、禁煙のコツをつかんだというか、こんなふうにやり過ごせば1日を乗り切れるという、私なりの王道パターンが掴めたような気がしており、1日単位で発生する大きな変化は無いからです。
そんな私なりの王道パターンは下の記事でまとめています。
実際に禁煙に成功した7つの習慣&意識改革
ここから先は、大まかな近況に軽く触れるくらいの感じで行こうと思います。
まずは、運動メニューに筋トレを追加することにしました。
というのも、せっかくタバコをやめ運動もしているのですから、筋肉もつけて劇的に変わりたくなったのです。
有酸素運動は昔からちょこちょこやっていたので苦手意識はないのですが、筋トレは大の苦手で、自発的に取り組んだことがありませんでした。
しかし、最大の苦手である禁煙ができているので、今の私には筋トレも継続してできると思い立ったのです。
筋トレをやってみて分かったのですが、筋トレの禁煙補助効果はランニングよりも大きく、私が実践している行動の中で最大でした。
筋トレを真剣にやるとものすごく過酷なので、筋トレ中はタバコのことを考える余裕が全く無くなるんですよね。
どうしてもタバコが吸いたくなったら、筋トレすれば良いということがわかりました。
心境の変化としては、完全禁煙開始からずっと続いている落ち着かない気持ちが無くなったわけでは全くないのですが、落ち着かない自分に慣れてきたというか、落ち着かない自分を乗りこなせるようになってきた感覚を持ち始めるようになりました。
また、副作用の強烈な眠気は完全禁煙3日目を最後に発生することはなくなったのですが、それに伴い、眠る事により時間を消費するということもなくなりました。
眠って過ごさなくても耐え切れるようになってきたということでもありますね。
ここまでの話だととても順調に進んでいるように見えますが、そこまで簡単ではありません。
常にタバコを吸いたいと思っています。
四六時中タバコのことを考えています。
でも吸わずに過ごすこともできます。
相変わらず暇さえあれば運動したり好きなものを食べようとしますが、そうしてさえおけばタバコを吸わずに過ごせるということが、ここまでの経験としてわかっていることは強みとなったと思います。
耐えきれなくてタバコを吸ってしまうかもしれないという危機感がこの時点でほぼほぼ消えている為、落ち着かないながらも達観もしているという、なんとも言えない複雑な気持ちで過ごしました。
完全禁煙2週目〜決意〜
禁煙日記〜チャンピックス体験談〜
-このサイトの記事を書いている人-
・名前 : 禁煙マスター
・禁煙歴:1744日目
・喫煙していた年数 : 12年(〜2020年3月)
・愛煙していた銘柄 : セブンスターボックス14mg
・喫煙していた本数 : 30〜40本 / 日
・職業 : webエンジニア
部屋の中でもタバコを吸っていた昭和カタギ。
寝起きにタバコ、食後にタバコ、仕事の合間にタバコ、寝る前にタバコ。
日々の生活の一段落を常に共にしたタバコ。
いつか来るであろう医師からの本気の「タバコをやめてください」に備え、思い立ったその日に軽い気持ちで禁煙を開始する。
禁煙に関する情報を漁っているうち、喫煙は脳科学的に人生をつまらなくしているという結論に至り、禁煙を強く決意。
本人の意思に反してタバコをやめざるをえない時というのは、健康に大きな問題を抱えた時であるはずです。
そんな心身ともに弱っている時に、大好きなタバコをそう簡単にやめられるでしょうか。いや、やめられない。
健康状態に問題がないときに禁煙することが一番楽なのだと気づきました。
タバコは健康なうちにやめておけばいいのです。