禁煙補助薬

チャンピックスで禁煙に成功する方法

私はチャンピックスという禁煙補助薬を用いての禁煙に試みたのですが、予想していたよりもはるかに簡単に禁煙を達成することができました。

禁煙で検索して得られる情報には、副作用が大変とか吸いたくてたまらないとか多大な苦労が散見されますが、私の場合はそこまでの苦労はかかりませんでした。

もちろん個人の体質や生活環境など、様々な要因によって禁煙の難易度は人それぞれだと思います。

禁煙達成にそれほど苦労しなかったという人間も存在するということが、これから禁煙に取り組まれる方への支えとなれば幸いです。

完全禁煙開始直後の3日間が特につらいので、これから禁煙に挑戦される方には、ぜひその期間がお休みの日にあたるように調整されたうえでチャンピックスを服用開始されることをおすすめします。(チャンピックス服用開始8日目が完全禁煙1日目にあたります)

タバコへの依存の種類

禁煙が難しいのはタバコに依存性があるためであり、タバコへの依存は次の二種類があります。

  1. 身体的依存
  2. 習慣的依存

禁煙の達成のために、それぞれを正しく理解しておきましょう。

身体的依存

これは、脳のタバコへの依存です。

ニコチン切れによって定期的に来るイライラは、タバコを吸えば解決できることは脳が学習済みです。
あなたの意思とは無関係に、脳がタバコを欲してしまっているのです。

チャンピックスの服用によりイライラを軽減することができますので、身体的依存の解決には薬の服用が大いに役立ちます。

習慣的依存

特別タバコを吸いたかったわけでもないのに、なんとなく胸ポケットのタバコを取り出してしまったので吸った、という経験はありませんか?

ふとしたときになんとなく吸ってしまう。
これが習慣的依存です。

またよく言われる「口寂しさ」も習慣的依存にあたるでしょう。
長時間何も口に入れない状況が続くと、それは今までの習慣としては異常なことなので、落ち着かない気分になります。

残念ながら、習慣的依存は薬の服用で対処することはできません。

ですから、チャンピックスを服用しての禁煙は、この習慣的依存との戦いとなるわけです。

タバコを吸わないということを習慣づける

先述したように、チャンピックスを服用すればニコチン切れのイライラを軽減することができますので、習慣的依存だけを対処すれば良いです。

つまり、タバコを吸うという習慣を、タバコを吸わないという習慣に変えればいいということです。

タバコを吸わないという習慣はタバコを吸わなければ作れます。

元も子もないのですが、禁煙を達成するには基本的にはただタバコを吸わないように耐えるしかありません。
禁煙においてやるべきことは「タバコを吸わなければいいだけ」というごくシンプルなものだけに、方法としてもただ耐えるくらいしかないのです。

しかし、それぞれに合う効果的な耐え方というものは存在するでしょう。
それを見出すことが禁煙達成の鍵になるかと思います。

ニコチン切れのイライラ自体はチャンピックスで抑えられますので、あとは口寂しさや手持ち無沙汰さをいかにやり過ごすかが頑張りどころになります。

私なりの習慣的依存の対処方法をまとめましたので、下の記事をご覧ください。

実際に禁煙に成功した7つの習慣&意識改革

チャンピックス服用開始1週間がとても大切です

実は、チャンピックス服用開始1週間は、タバコを吸っていても構わないのです。
また、1週間経過を待たずに完全禁煙を開始して良いことにもなっています。

かなり自由が効く禁煙の進め方に驚きましたが、私としてはこの1週間はタバコを吸い続けることを強くおすすめします。

これはできるだけタバコを長く吸いたいとか、後ろ向きなものではなく、タバコがおいしくないということを脳に覚えさせるためです。

この時期の私の様子は下の記事にまとめています。

チャンピックス服用開始から完全禁煙開始まで〜順応〜

最初の1週間でタバコが美味しくないことを学びましょう

タバコを吸うとニコチンが脳のニコチン受容体に結合し、ドーパミンが放出されることによりタバコがおいしいと感じます。

タバコは本当は美味しくありません。

タバコが美味しいと感じるのは脳の勘違いです

チャンピックスはニコチン受容体に蓋をしてニコチンの結合をブロックするので、タバコがおいしいと感じにくくなります。
そして、ニコチンの結合がブロックされるのですから、タバコを吸ったことによるドーパミン放出が起きません。

チャンピックスを飲み始めると、タバコはおいしくないし、吸っても充足感を得られなくなりますし、そもそもニコチン切れ症状を強く感じなくなるので、タバコを吸っても何も解決しません。

本来、ニコチン切れのイライラをタバコを吸うことによって解決し快感を得ていたのですが、そもそもイライラが薬で抑えられているので、タバコを吸う意味が無いのです。

だからもうタバコは吸わなくていいのです。

タバコを吸ってももう何も解決しないことを、チャンピックス服用開始後の最初の1週間で肝に命じこむのです。

この1週間でおいしくないタバコを吸い続けて、タバコが嫌いになれればしめたものです。

もちろん個人差により、1週間経たずにタバコが吸えなくなるほど薬が効く方もおられると思います。
そのような場合は無理をしてタバコを吸い続ける必要はありません。

チャンピックス服用開始2週目以降

2週目から完全禁煙を開始します。

この時期の私の様子は下の記事にまとめています。

完全禁煙1週目〜葛藤〜

1週目とは異なり、2週目以降には特に留意事項はありません。
薬を飲み、タバコを1本も吸わない生活を3ヶ月(1週目を含んで3ヶ月)続けてください。

完全禁煙から1週間程度経過すれば落ち着いてきます。
1日1日を乗り越えていきましょう。

たとえタバコを吸ってしまっても、諦めないでください。
気をとりなおして禁煙を続ければ大丈夫です。

ニコチンが完全に抜けるまでの3日間が一番つらい

喫煙後48~72時間でニコチンが体から完全に抜ける。

http://kinen-marathon.jp/info/health/health.html

ニコチン中毒に陥っている脳はニコチンを大事なものと認識しているため、ニコチンが無くなるほど強烈にニコチンを欲します。脳にとっては危機的状況なのです。

なので、一本だけならいいかと吸ってしまうと、またニコチンが完全に代謝されるまでの最もつらい3日間を体験しなければならなくなります。

といっても、チャンピックスを服用していれば、ニコチンの離脱症状は感じません。
しかし禁煙し始めは習慣的依存が強く残っていますので、それだけでもつらい3日間となるでしょう。

チャンピックス無しであれば、ニコチンの離脱症状とも戦わなければなりませんので、想像を絶する体験となるかもしれません。

最初の3日間が一番つらいということは、比較すればそれ以降はずっと楽だということでもあります。前向きに捉えましょう。

チャンピックスをしっかり飲み続ける

基本的なことですが、とても大切なことです。
用法・用量を守って正しくお使いください。

チャンピックスの眠気の副作用を利用して寝る

私の場合はチャンピックスの副作用として、強烈な眠気がありました。
気絶するくらい眠いです。なので寝ましょう。
2時間寝れば、全く努力せずに2時間タバコを吸わないでいられたことになるのです。
副作用としての眠気は存分に利用してやりましょう。

チャンピックスは禁煙の大きな助けとなります

いかがでしたか?

残念ながら、禁煙に成功する方法はタバコを吸わないということ以外にありません。
しかし、チャンピックスを服用することにより、タバコを吸わないことがそれほど苦に感じないようにすることができるのです。

禁煙補助薬「チャンピックス」体験談

プロフィール

-このサイトの記事を書いている人-

・名前 : 禁煙マスター
・禁煙歴:1744日目
・喫煙していた年数 : 12年(〜2020年3月)
・愛煙していた銘柄 : セブンスターボックス14mg
・喫煙していた本数 : 30〜40本 / 日
・職業 : webエンジニア

部屋の中でもタバコを吸っていた昭和カタギ。
寝起きにタバコ、食後にタバコ、仕事の合間にタバコ、寝る前にタバコ。
日々の生活の一段落を常に共にしたタバコ。

いつか来るであろう医師からの本気の「タバコをやめてください」に備え、思い立ったその日に軽い気持ちで禁煙を開始する。

禁煙に関する情報を漁っているうち、喫煙は脳科学的に人生をつまらなくしているという結論に至り、禁煙を強く決意。

本人の意思に反してタバコをやめざるをえない時というのは、健康に大きな問題を抱えた時であるはずです。
そんな心身ともに弱っている時に、大好きなタバコをそう簡単にやめられるでしょうか。いや、やめられない。

健康状態に問題がないときに禁煙することが一番楽なのだと気づきました。

タバコは健康なうちにやめておけばいいのです。

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